専門看護師と認定看護師の違いは?資格を取ってキャリアアップを目指そう!

看護師の資格は難しい



看護師のキャリアアップにつながる資格として挙げられるのが、「専門看護師」と「認定看護師」です。
どちらも、看護師として専門性の高い技術と知識を持つスペシャリストであることは知られていますが、その役割や専門分野の違いについて具体的にご存じの方は少ないのでしょうか?

この記事では、看護師としてより成長したいと考えている人に向けて、専門看護師と認定看護師の違いをはじめ、それぞれの目指し方について詳しくご紹介します。

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専門看護師と認定看護師の共通点と違いについて

専門看護師と認定看護師のどちらを取得すべきか迷っている人は、まずそれぞれの共通点と違いについて知っておきましょう。

二つの資格の共通点は?

専門看護師、認定看護師はどちらも「公益社団法人日本看護協会」の資格認定制度です。
看護師資格を持ち、特定の分野について条件を満たした人が取得できます。

専門看護師または認定看護師の資格を持っていると、看護師として、より専門性の高い知識や看護技術があることを証明できるでしょう。
しかし、取得には時間や経験を要するため、高いハードルをクリアすることが求められます。

また、認定証が交付されてからも5年ごとに更新審査があります。
審査の内容は、専門看護師または認定看護師どちらか取得した資格によって異なりますが、資格取得後も積極的に学ぶ姿勢が必要です。

二つの資格の違い

それぞれが担う役割は違います。

専門看護師は、患者さんやその家族が抱える看護の問題を理解し、どのようなケアが必要かを判断し、実践するスペシャリストです。

「実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究」の6つの役割を担い、患者さんのケアはもちろん、治療が円滑に進むよう医師やほかの看護師と連携し、調整なども行います。

認定看護師は、卓越した知識と看護技術で患者さんや家族により良い看護を提供する臨床現場の専門家です。「実践・相談・指導」の3つの役割を果たすことで看護の質を向上する役割を担っています。

特定されている分野も違います。

専門看護師は、がん看護や老人看護などの13分野が専門看護分野として特定されています(2016年12月時点)。

一方、認定看護師は、緩和ケアや不妊症看護などの21分野が認定看護分野として特定されています(2016年1月時点)。

「特定看護師」との違いは?

「特定看護師」という呼び名を耳にしたことのある人もいるでしょう。
しかし、特定看護師という資格は存在しません。
特定行為研修を修了し、手順書に沿って特定行為を行える看護師を「特定看護師」と呼ぶことがあります。
特定行為には38の行為が定められていて、例えば「経口用気管チューブまたは経鼻用気管チューブの位置の調整」などが挙げられます。
手順書に沿って診療補助を行うときに、専門的な知識や高度な技術、実践的な判断力などが求められる行為です。
研修では、看護師が特定行為を行う際に必要な知識や技術、判断力の向上を目指します。

専門看護師を目指すにはどうすればいいのか?

ここでは専門看護分野に特定されている13の分野と、専門看護師になる方法をご紹介します。

専門看護師の13分野について

各分野の特徴は以下の通りです。

  1. がん看護
    がん患者さんの苦痛を理解し、QOLの観点から水準の高いケアを提供します。
  2. 精神看護
    精神疾患の患者さんとその家族に対して、高い水準の看護ケアおよび、心のケアを行います。精神看護の専門看護師を「リエゾン=つなぎ」という意味から、「リエゾンナース」と呼ぶこともあります。
  3. 地域看護
    地域の保健医療福祉の発展に貢献します。看護を提供する領域は、産業保健・学校保健・保健行政・在宅ケアのどれかです。
  4. 老人看護
    高齢者施設において、認知症や嚥下障害といった健康問題を抱える患者さんがQOLを向上できるように、水準の高い看護を提供します。
  5. 小児看護
    子供たちの療養生活を支援し、ほかの医療スタッフと連携を図りつつ水準の高い看護を提供します。
  6. 母性看護
    女性と母子に対する専門看護で、主に周産期母子援助、女性の健康への援助といった二つの役割を担います。
  7. 慢性疾患看護
    生活習慣病の予防をはじめ、慢性疾患の管理、健康増進などに関する看護を提供します。
  8. 急性・重症患者看護
    緊急度や重症度の高い患者さんに集中的な看護を提供し、患者さんや家族の支援、医療関係者の調整などを行い、より良い医療を提供できるように努めます。
  9. 感染症看護
    施設や地域で個人・集団の感染予防と発生時の適切な対策に従事します。また、感染症の患者さんに対して水準の高い看護を提供します。
  10. 家族支援
    この分野の専門看護師は患者さんの回復を促すために、家族を支援します。患者さんを含む家族が主体になって問題を解決できるように、あらゆる面からサポートします。
  11. 在宅看護
    在宅療養中の患者さんとその家族が、日常生活を送りつつ、療養を続けられるようにサポートするのが役割です。
  12. 遺伝看護
    対象となっている患者さんの遺伝的課題を見極め、診断・予防・治療に伴う意思決定などを支援します。また、ゲノム医療の発展に貢献するのも役割の一つです。
  13. 災害看護
    災害のときの限られた人的・物的資源の中で、メンタルヘルスを含む看護を提供します。看護師だけでなく行政などとも連携して、災害を減らし、防災する体制の構築と災害看護の発展にも貢献します。

専門看護師になるには?

専門看護師になるには、看護師資格を持つ人が所定の条件を満たし、日本看護協会が年に一度実施している審査に合格することが求められます。
審査を受けるには、実務研修が通算5年以上あり、そのうち専門看護分野の実務研修が3年以上必要です。
そして「看護系大学院修士課程修了者で日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること」が条件となります。

審査は、書類審査(一次審査)と論述式の筆記試験(二次審査)で行われ、知識や技術だけでなく、看護師としての資質があるかどうかも問われます。

専門看護師になるには5年以上の実務研修に加えて、所定の教育機関での学習が必要です。
しかし、資格を取得できれば、患者さんやその家族に対してより良い看護を提供できるだけでなく、周囲の看護師の相談役や教育係としての役割も果たすことができます。
後進の育成や専門分野の研究活動など、看護のスペシャリストとして活動範囲も広がるため、大きなやりがいを感じる方はおおくいらっしゃいます

※参考サイト:日本看護協会「専門看護師(Certified Nurse Specialist)とは

認定看護師を目指すには

では、認定看護師の資格はどのような流れで取得できるのでしょうか。
21分野の項目と、目指す方法を見ていきましょう。

認定看護師の21分野について

認定看護の分野に特定されているものは、21分野あります。

  1. 救急看護
  2. 皮膚・排泄ケア
  3. 集中ケア
  4. 緩和ケア
  5. がん化学療法看護
  6. がん性疼痛看護
  7. 訪問看護
  8. 感染管理
  9. 糖尿病看護
  10. 不妊症看護
  11. 新生児集中ケア
  12. 透析看護
  13. 手術看護
  14. 乳がん看護
  15. 摂食・嚥下障害看護
  16. 小児救急看護
  17. 認知症看護
  18. 脳卒中リハビリテーション看護
  19. がん放射線療法看護
  20. 慢性呼吸器疾患看護
  21. 慢性心不全看護

2017年7月時点で最も登録者数が多いのは感染管理の2744名で、最も少ないのは不妊症看護の171名となっています。

認定看護師になるには?

看護師免許を取得した後、通算で5年以上の実務研修期間と、そのうち3年以上は認定看護分野の実務研修が必要です。
この条件を満たした上で、6カ月間・615時間以上にわたる認定看護師教育機関(課程)を修了すれば、年に一度実施される認定審査を受けることができます。
認定審査は筆記試験のみで、四択のマークシート形式で行われます。

自身の興味が強い分野に挑戦するのが最善とはいえ、分野ごとに異なる実務研修の基準を満たすことが重要です。各分野に求められている経験(担当実績など)を意識しながら、3年以上の実績を積むようにしましょう。
また、資格を取得したい分野の診療科に所属していない場合は、転科を希望したり、転職を検討したりする必要があります。

認定看護師の資格を取得する過程で学ぶ内容は、実際の業務でも生きてきます。「この症状の患者さんには、このケアが必要」ということがわかり、専門性の高いきめ細かな看護を提供できるようになるでしょう。

※参考:日本看護協会「認定看護師(Certified Nurse)とは

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協力は大切

専門看護師と認定看護師は、それぞれ分野や役割に違いがありますが、どちらの資格も、看護師としてのキャリアアップや仕事の幅を広げる上で役立つ資格です。
病院側にとっても、高度な技術や専門的な知識が身に付いている看護師は貴重な存在なので、転職においても有利に働く可能性があるでしょう。
資格を取得するには進学のため休職したり、費用が必要になったりするため、なかなか気軽にはチャレンジできないかもしれません。ただし、病院によっては資格取得支援や奨学金制度を設けているところもあります。

興味がある人は、資格の取得に対して支援を行っている病院を積極的に探してみても良いでしょう。

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