認定看護師とは?キャリアアップしたい看護師にぴったりの資格!

認定看護師について調べる女性



医療現場で看護師としての経験を積む中で、
「看護師としてキャリアアップしたい」
「仕事の専門性を高めたい」
などと感じている人も多いでしょう。

そんな看護師におすすめの資格の一つが「認定看護師」です。

専門分野が21にも分かれていて、特に優れた技術と知識を持っていると認められた人が、資格を取得できます。

今回はキャリアアップしたい看護師向けに、認定看護師の基礎知識と資格を取得するための条件や方法、資格取得支援制度をご紹介します。

おすすめの転職サイト

資格取得に協力してくれる病院を多数掲載の転職サイトはこちら。

  1. 転職で最大40万円の入職祝いがもらえる「ジョブデポ」はこちら
  2. 非公開求人が多い「マイナビ看護師」はこちら
  3. レア求人多数!年間利用者数10万人「ナース人材バンク」はこちら

認定看護師とは?

認定看護師は日本看護協会が定める出願条件を満たした上で認定審査に合格し、
特定の分野における深い知識を基に高水準の看護技術を提供できると認められた看護師のことです。

看護師のキャリアアップ
看護師のキャリアアップの資格に「専門看護師」という資格もあります。
「専門看護師」と「認定看護師」の違いについては
看護師の資格は難しい

専門看護師と認定看護師の違いは?資格を取ってキャリアアップを目指そう!

2018年7月6日
上の記事にまとめましたので、ぜひご覧ください。

認定看護師ってどんな資格?

日本看護協会の「認定看護師制度」に基づく資格のことで、資格取得者を看護現場に送り出し、看護の質の向上を図ることが目的です。
ただ、資格取得後に給与面で大きな変化があるわけではありませんが、中には資格手当が支給されたり、昇給したりする場合もあります。
専門性を駆使して活躍する場面が増えるので、看護の仕事に対するモチベーションを上げるきっかけになるでしょう。
現在の職場で支援制度があるか、資格手当があるのかは確認が必要です。

資格取得のための条件

看護師免許を保有していることが前提になりますが、

  1. 看護師資格取得後に5年以上の実務経験があること
  2. その5年のうち3年以上は認定看護分野の実務研修があること

が求められます。

その後6カ月・615時間以上の認定看護師教育課程を修了し、筆記試験に合格すると認定看護師認定証交付・登録となります。
資格取得後は5年ごとに資格更新が必要であり、常に高度な知識や看護技術を吸収し続ける必要があります。

認定看護師に求められる役割

認定看護師として活動していく上では、

  1. 高い水準の看護の実践
  2. 看護職への指導
  3. 他の看護職に対するコンサルテーション

という3つの役割が求められます。

「高い水準の看護の実践」とは
一般看護師よりも熟練された知識や技術を要所要所で発揮し、患者・家族に対する一歩進んだ看護ケアを臨機応変に実践していくことです。
「他の看護職への指導」とは
認定看護師が保有する知識や技術の実践によって、他の一般看護師がより専門的な看護を学べるよう取り組むことです。部署に所属する看護師全体の、看護ケア能力の向上を目的としています。
「他の看護師に対するコンサルテーション」とは
専門知識を生かし、他の看護職の人たちが直面している問題について相談に乗り、一緒に解決策を考えることです。

その他に、院内での勉強会を企画・主催したり、代表として研修などに積極的に参加する役割を任されたりすることもあります。
医療現場における看護の指針や基盤になり、所属する部署を効率的に回すためにも重要な役割を担うといえるでしょう。

認定看護師の資格を取得する人は増加傾向にある

全国各地の病院で重宝される認定看護師は、平成7年(1995年)の「認定看護師制度」の発足以来、
平成20年(2008)以降は登録者数が毎年約1000人以上のペースで増え続けています。

日本看護協会によると、平成28年(2016)の時点で資格取得者は約1万7,000人にのぼっています。
その背景として、医療現場の複雑化や高度化に伴い、個々の患者のニーズに寄り添った専門的な技術や知識が求められるようになり、看護師自身がスキルアップとキャリアアップの必然性を感じるケースが増えていることが挙げられます。

認定看護師の21分野について

認定看護師制度で認定されている分野は全部で21分野です。
各分野について求められる知識と技術の一部をご紹介します。

  1. 救急看護
    病態に応じた救命技術とトリアージを行う能力が必要です。危機的状況の患者や家族に対する早期介入と支援も行います。あらゆる患者層が運び込まれ、医師への直接介助のもと内科・外科などの治療に携わるため、幅広い知識が欠かせません。
  2. 皮膚・排泄ケア
    褥瘡(じょくそう)ケアやストーマケア・失禁などの排泄ケアに関する知識や技術を求められます。ストーマ造設後は皮膚トラブルが起きやすく、在宅でセルフケアを行う場合もあり、患者や家族の自己管理とセルフケアを支援・指導するための知識や技術も必要です。
  3. 集中ケア
    命に関わる危機的状況にある患者の病態変化を予測して重篤化を防いだり、廃用症候群などの二次的合併症を予防し、回復させるための早期リハビリテーションを行ったりする知識・能力が求められます。
  4. 緩和ケア
    いつか迎える最期に対する喪失感や悲嘆に寄り添うメンタルケア、疼痛(とうつう)や呼吸困難といった苦痛症状を和らげるための知識や技術が要求されます。患者と家族の意思を尊重した看護が必要です。
  5. がん化学療法看護
    がん化学療法の際に使用する薬物を安全に取り扱い、投与を管理する能力や、薬物による副作用症状の緩和、セルフケアを支援する技術・知識が求められます。
  6. がん性疼痛看護
    がんによる痛みの総合的な評価と個人のニーズに沿ったケアを行うための知識や技術が必要です。また、医師とより近い立場で治療に携わり、薬剤の適切な使用や疼痛緩和に努めます。
  7. 訪問看護
    主治医の指示に基づき、在宅療養者の自宅にて患者の意向を尊重したセルフケア支援やケースマネジメントを行います。現場での判断を求められることが多く、症例や場面によって柔軟に対応できる知識や看護技術が問われます。
  8. 感染管理
    感染症に対するリスクを最小限に抑えるために、サーベイランスを実践する能力や、施設の状況を評価したり感染予防・管理システムを構築したりする能力が必要です。
    なお、感染管理の分野は21分野中で最も登録されている人数が多く、2560人います(平成28年時点)。
  9. 糖尿病看護
    対象となる患者の生活環境などの面からアセスメントを行い、血糖管理を支援する血糖パターンマネジメントや、糖尿病足病変予防となるフットケアなどの疾病管理、糖尿病一次予防~三次予防を目指す糖尿病ケアシステムの構築能力が求められます。
  10. 不妊症看護
    不妊症に悩むカップルへのアセスメントや看護計画の立案から評価を行い、情報提供や自己決定の支援を行うための知識や能力が必要です。
    21分野の中で最も登録者数が少ない162人(平成28年時点)となっています。
  11. 新生児集中ケア
    ハイリスク新生児の身体的ケアと病態変化を予測した疾患重篤化の予防を行うため、些細な変化を見逃さない洞察力・知識・技術が求められます。また、新生児の発育促進に必要なケアや親子関係を形成するための支援を行う技術も大切です。
  12. 透析看護
    患者に対して安全な透析治療を行うとともに、合併症の予防や早期発見につなげるための知識・技術が必要です。長期療養生活のためのセルフケア支援や自己決定を支援する能力も求められます。
  13. 手術看護
    医師に手術器具を渡す「器械出し」や患者を介助する「外回り」をはじめ、二次的合併症を予防するための安全管理や周手術期における看護の実践技術などが求められます。
  14. 乳がん看護
    複合的な治療を受けるため、患者自身が治療法を理解し、治療方法を選択できるよう支援する能力が求められます。また、術後のボディイメージの変容に対する心理的・社会的問題について支援する力も必要です。
  15. 摂食、嚥下障害看護
    摂食・嚥下機能の評価や誤嚥性肺炎などの予防を行い、患者の状態に合った安全な摂食・嚥下訓練を選び、進めていくための知識や技術が求められます。
  16. 小児救急看護
    救急時の子供の病態に応じて救命技術やトリアージを行える力が必要です。また、育児不安や虐待の対応、子供の成長発達の支援も行います。
  17. 認知症看護
    認知症の段階や状況に応じ、療養環境の調整やケア体制の構築を行う技術が問われます。認知症は心理面に大きく関わるため、行動・心理症状を緩和・予防する能力も求められます。
  18. 脳卒中リハビリテーション看護
    脳卒中を発症した患者をモニタリングまたはケアすることによって、重篤化を予防する知識と技術が求められます。早期リハビリテーションへの取り組みや、生活に戻るための機能回復支援能力も必要です。
  19. がん放射線療法看護
    がん放射線治療計画から予測される副作用症状を予防するための知識や、副作用症状を緩和するためのケア能力が求められます。また、安全な治療環境の提供に努める力も必要です。
  20. 慢性呼吸疾患看護
    各病期における呼吸器機能の評価と呼吸管理を行う能力が必要です。リハビリテーションを行い機能維持と向上を図るとともに、急性増悪予防のためのセルフケア支援能力が求められます。
  21. 慢性心不全看護
    心不全の増悪要因に対する評価とモニタリングを行うほか、各病期に応じた生活調整とセルフケアを支援する能力が求められます。

認定看護師になる方法とは?

認定看護師はかっこいい

認定看護師の資格を取得するためには、条件を満たし、教育課程を修了した後に認定審査を受験して合格することが必要です。
取得までの流れについてお伝えします。

認定看護師になるまでの流れ

資格取得に必要な実務経験を積んだら、認定看護師教育課程を修了し、マークシート方式の筆記試験を受験します。
取得したい分野に所属しておらず、条件を満たせない場合は、早めに看護師長や看護部長に転科希望を申し出ましょう。
試験に合格すると認定看護師認定証が交付され、登録となります。

教育課程を修了するためには、

  • 共通科目を105時間以上
  • 学内演習および臨地実習を200時間以上
  • 時間規定がされていない専門基礎科目と専門科目を受講

総受講時間615時間(6カ月)以上が必要です。教育機関は日本看護協会のサイトで検索できるので、
自分の希望分野や所在地などで検索してみてください。

認定看護師になるためには時間と費用がかかる

認定審査を受けるためには、看護師としての実務経験を5年、そのうち3年以上は認定看護分野の実務経験を積む必要があります。
また、教育課程を修了するためには6カ月・615時間以上かかります。

全日制の認定看護師養成所に通うと入学金や授業料、教材費などにより約100万円以上の費用がかかります。
また、学費に加えて養成所へ通うための引っ越し費用や宿泊費、交通費が必要になるでしょう。

認定看護師になるには、かなりの時間と費用が必要だということです。

認定看護師の資格取得支援制度を利用しよう

認定看護師の資格を取得するには費用がかかりますが、病院によっては支援制度があります。

利用できる資格支援制度は主に、 勤務先の病院からの支援と日本看護協会の奨学金制度の2種類です。
病院が行っている資格支援制度は、各施設により異なります。
研修中の給与支給や入学金・授業料の助成をはじめ、交通費や受験費用まで全面的にサポートしてくれる病院もあれば、研修中の給与は一切なく、助成金として無利息で貸し出しのみ行う病院もあります。
認定看護師を目指す場合は、勤務先の病院へ事前に確認してください。

勤め先の病院に支援制度がないときは、日本看護協会の「認定看護師教育課程奨学金」という制度があり、総額120万円まで借りることができます。
教育課程修了後の翌月から数えて3カ月後~24カ月経つまでの間に、一括または分割で全額返金することが必要です。

看護技術の向上とキャリアアップを目指す!

キャリアアップを目指す女性看護師

取得するまでに費用と時間がかかる認定看護師ですが、その代わり医療現場で幅広く活躍し、数多くの場面でやりがいや喜びを感じることができる資格です。

今所属している分野以外での認定看護師を目指す場合は、早めに転科希望を願い出て、必要であれば転職も視野に入れましょう。
教育課程を修了するためにはまとまった時間とお金が必要なので、職場の協力や理解が欠かせないのもまた事実です。
認定看護師が増えることは、医療現場で提供される看護技術の質の向上につながります。

看護師は一生の資格です!キャリアアップの第一歩として認定看護師資格取得を目指してみるのもいいのではないでしょうか。

おすすめの転職サイト

資格取得に協力してくれる病院を多数掲載の転職サイトはこちら。

  1. 転職で最大40万円の入職祝いがもらえる「ジョブデポ」はこちら
  2. 非公開求人が多い「マイナビ看護師」はこちら
  3. レア求人多数!年間利用者数10万人「ナース人材バンク」はこちら