ICU看護師の仕事内容と魅力は?ハードだけど、知識とスキルが身に付く職場です

ICUに転職するか悩む女性



看護師の仕事は、患者さんの疾病治療を支える上で緊張感が常に必要とされます。

中でも、生命の危険と常に隣り合わせの「ICU」では、患者さんの経過観察から看護、緊急時の処置に至るまで、多くの看護知識と技術を的確に活用できる判断力やスピードが求められます。
ICUは、時に死と向き合わなければならないという点で精神的にも肉体的にもハードな現場ですが、
患者さんが生命の危機を脱して回復していくのを目の当たりにすると、やりがいを感じることができるでしょう。
正に命を救う現場なのです。

今回は、ICUでの仕事内容や魅力、ICU看護師の求人の探し方などについて、ご説明します。

ICUはどんなところ?

ここでは、ICUがどんなところなのか、行われている治療内容とともにご紹介します。
ICUとはそもそもどんな職場なのでしょうか。

ICUとは?

ICUとは「Intensive Care Unit」(集中治療室)の略称で、重症の患者さんを24時間体制で管理し、質の高い医療を提供する場所です。
呼吸や循環機能の状態が悪く、一般病棟での管理、治療では生命の危険があると医師が判断した患者さんが主に対象となります。決まった疾患があるとICUに収容される、というわけではありません。

また、ICUが以下のようにさらに分かれている場合もあります。

ICUの種類
  • 「CCU」(Coronary Care Unit)=冠疾患集中治療室:虚血性心疾患を中心とする心臓疾患の患者さんが対象。
  • 「SCU」(Stroke Care Unit)=脳卒中集中治療室:急性期の脳卒中の患者さんが対象。
  • 「NICU」(Neonatal Intensive Care Unit)=新生児集中治療室:重症新生児が対象。

ICU対象の患者さんの状態と治療内容

1973年に日本麻酔学会(現在の日本麻酔科学会)が出した定義では、ICUは「内科系、外科系を問わず、呼吸、循環、代謝そのほかの重篤な急性機能不全の患者を収容し、強力かつ集中的に治療看護を行うことにより、その効果を期待する部門である」とされています。
問題なのは重篤(じゅうとく)か、また、集中治療が必要とされるかどうかです。

重篤とは?

読み方:じゅうとく

病状が非常に重いこと。病院の言葉で患者さんの認知度は低い言葉です。

ICUの対象になるのは、例えば次のような状態の患者さんです。

  • 意識障害または昏睡
  • 急性呼吸不全または慢性呼吸不全
  • 急性心不全
  • 肝不全、腎不全などの代謝障害
  • 広範囲熱傷
  • 救急蘇生後

など、緊急性が高い患者さんを治療する施設です。
24時間モニタリングを行い、人工呼吸器や血液浄化装置、補助的体外循環装置などを、必要に応じて使用しながら治療しています。

ICUで働く看護師の仕事内容

点滴 看護師

診療科を問わずに重篤な患者さんを受け入れるICUですが、看護業務にはどのようなものがあるのでしょうか。

一般病棟の看護業務と変わらないのは、患者さんの入退室の準備や申し送り、検温などの状態観察、清拭(せいしき)、口腔ケア、排泄ケア、体位交換、輸液などの投薬管理、吸引などです。

業務内容だけを羅列すると一般病棟と大差ないかもしれませんが、ICUに収容されているのは重篤な患者さんばかりです。
そのため、患者さんを受け入れる際はベッドに加えて、モニターなどの機器の準備を行います。
入室が予定されている術後の患者さんだけでなく、一般病棟で急変した人や救命救急外来から移送されてきた人などもいるため、受け入れ準備にも迅速さが要求されます。
検温も、急変しやすい患者さんの状態を細かく観察することが大切です。また、モニターに示される患者さんのバイタルサインや尿量などにも常に注意します。
清拭や体位交換は、患者さんの状態やルート、モニター類に細心の注意を払いながら行います。

一方、ICU特有の看護業務といえるのは、心電図など生体情報モニタのモニタリングと、人工呼吸器や心臓の補助循環装置、除細動器などの機器管理です。
どれもが生命維持に関わる重要な機器で、通常は臨床工学技士が操作や管理を行います。
しかし、臨床工学技士の不在時や緊急時に備えて、看護師も操作法や管理法を習得しておく必要があります。
患者さんの一番近くにいる看護師だからこそ、機器装着時の些細な変化に気づき、起こりうる事態を予測する能力が求められます。

また、回診時の医師の診療介助も看護師の大切な仕事です。適切な介助で医師の診療をスムーズにするとともに、患者の状態を伝えて医師の指示を受けるなど、連携が欠かせません。

重篤な患者さんが多いICUでは、家族の心理的なケアも看護師の重要な役割となります。家族の不安や悲しみ、怒りを受け入れたり、死と向き合う家族を支えたりするなど、心理的なケアには知識や技術だけではカバーできない難しさがあります。

ICU看護師として働く魅力

緊張感があり、高度な知識と技術が要求されるICUですが、ICU勤務ならではの魅力もあります。

ICU看護師のメリット

ICUで勤務する大きなメリットは、何といってもあらゆる状況に対応できる知識と技術、対応力、判断力が身に付くことです。
厳しい毎日の中で経験を積むことにより、患者さんの急変時や緊急時に対応できるスキルが備わります。
また、一般病棟に比べると夜勤が多く、手当が追加される分、給料が多いのもメリットの一つといえます。
夜勤が多いのは、重篤な患者さんを収容しているICUでは勤務帯を問わず質の同じ看護が求められることから、一般病棟で適用されている「夜勤72時間ルール」が除外されているためです。

72時間ルールとは?

看護師の夜勤の負担を減らすために作られた制度のことです。
72時間ルールについて詳しくはこちらを参考にしてください。

やりがいを感じるとき

自分の判断や看護の結果、患者さんの状態が改善に導かれたときや、家族から感謝の言葉をもらえたとき、患者さんが生命の危機を脱して一般病棟へと移ったときなどは、やりがいを感じることができるはずです。

過酷な日々の中にも、救命の喜びを感じられるのがICU看護師です。
では、実際にICU看護師を目指すにあたり、心得ておいたほうがいいポイントは何でしょうか。

ICU看護師を目指す、転職のポイント

「ICU看護師を目指したい!」という人向けに、知っておきたいデメリットと求人の探し方をご紹介します。

ICU看護師のデメリットを知っておく

ICU看護師を目指すなら、デメリットについてもあらかじめ理解しておきましょう。

一般病棟に比べて夜勤が多いという点は、給与の面ではメリットといえますが、肉体的な面ではデメリットといえるかもしれません。
また、緊張感を持ち続け、重篤な患者さんの看護をするには、強い精神力が必要です。
あらゆる状況に対応できるように各種勉強会を定期的に実施している病院もあり、休日も気が抜けないなど、心身ともに十分な休息が取れないこともあるでしょう。

ICU看護師の求人の探し方

ICU看護師の求人を探すには、看護師向けの転職サイトなどを利用して自分で探すか、人材紹介会社で紹介を受けるといった方法があります。
転職サイトは基本的に無料で登録・利用でき、検索条件を絞って希望の求人を探し、応募します。
人材紹介会社は会員登録をした上で、これまでの職歴や希望をもとに求人を紹介してもらえます。人材紹介会社も基本的には無料で利用できます。
求人情報を検索するところから面接の日程調整、条件の交渉まで代行してくれるのが特徴です。

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また、ICUがある病院に勤務している人は、異動願を出すというのも手段の一つです。

ICUの求人はほかの診療科に比べて少ない傾向にありますが、いつ異動できるかわからずに悶々と過ごすより、転職を考えたほうが効率は良いかもしれません。

ICU看護師になるために

看護師 女性

心身ともにハードな職場のICUですが、その分やりがいも感じられますし、知識とスキルが身に付きます。

まだ転職を迷っている人も、これから動き出そうと決めた人も、まずは転職サイトで求人を検索してみてはいかがでしょうか。
また、ICU看護師になるにあたって役立つ「3学会合同呼吸療法認定士」などの資格取得を目指すのも良いでしょう。
動き出すことが、ICU看護師への大きな一歩となります。

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