転職をしたことがある方は、転職失敗した経験もあるのではないでしょうか?
人間は後悔する生き物なので、隣の芝は青く見えるものです。
転職した後も「認めたくないけど、明らかに前の会社のほうがよかったかも……」
と後悔した経験を持つ人は3人に1人と言われています。
今回は転職の失敗事例を参考に、これからのキャリアをどう築いていくべきかを考えていきたいと思います。
転職を後悔しやすい3つの事例
なんで多くの方が、忙しい中大変な思いをしてやっと転職のにも関わらず転職を後悔してしまうのでしょうか。
3つの事例をもとに原因を考えていきます。
労働時間(労働環境)の齟齬
新しい職場でのキャリアがスタート!転職したての新しい仕事に一生懸命取り組んで、ふと気がつくと入社から半年にして終電で帰宅の日々……。
確かに前職より年収は上がって生活が潤ったけど、前の会社のほうが労働環境がよかったと思う方も多いようです。
面接の時に、残業時間について詳しく聞いた人も、空気を読んで聞かなかった人も、こんなはずではなかったと後悔することはよくあることです。
なかには「入社して間もないのに定時帰りを繰り返していたら気まずいかも」と考えてしまう人も結構います。
前の職場よりも労働時間が長くしまった人は、それだけで後悔してしまう人もいます。
残業したくない人は事前に、会社に確認しましょう。会社の残業時間を直接聞き辛い人は転職する業界がどのような労働環境なのかネットや業界地図で確認して下さい。
人間関係が悪い
採用担当や転職エージェントから「スタートアップで人間関係がよい会社です」と聞いていたのに、いざ入ってみたら全く違う。
一部の社員同士が仲が良いだけで、その輪の中に入りづらい。
そもそも、エージェントや人事担当者はそれほど会社内を熟知しているわけではありませんし、
特に転職エージェントは営業マンなので、採用を決めて売上を取りに行かないといけないのです。
転職を迷っている時期に「年収は上がりますが、人間関係が悪い会社で退職者が後を絶ちません、どうしますか?」とは言わないでしょう。
転職サイトや企業ホームページなどで自分で求人を探した場合はなおさら情報が少なく、実態をつかむことは不可能です。
口コミサイトにも真実が書いてあるわけではないです。
できることと言えば、インターネットで事前に情報収集をしたり、運よくその会社に勤めている、勤めていた人と会うことができれば、話を聞いてみることぐらいでしょうか。
そのため、入社してから人間関係で悩みを抱えてしまうという人は少なくありません。
入社前に、平均年齢や男女比は確認しておいた方がいいでしょう。
待遇・社内制度の変化
給料(年収・月収)のことはもちろんですが、昇進の有無やプライベートとの両立をしやすい制度があるかどうかなども重要なポイントです。
育児休暇が取りやすいのか、取ってきている実績が過去にあるのか?
有給はきちんと取れるのか、年末年始の休暇やお盆休みはあるのか?
退職金はあるのか?
など、働き始めはがむしゃらに新人として頑張ることに夢中でその後の生活を軽視しがちですが、長く会社で働くためには社内の制度は結構大切です。
転職は給料に目がいきがちですが、福利厚生の面も見ていくといいでしょう。
古い体質の中小企業は、男性が女性を無意識のうちに差別している会社もまだまだ多いようです。
問題が「会社の体質」となると、それを変えるには相当のエネルギーが必要になるでしょう。
女性のキャリア形成なども確認された方がいいでしょう。
現在転職を後悔している方へ
転職して3ヶ月〜半年は転職したことへの後悔で悩む方が多い時期です。
「こんなはずじゃなかった…」「やりたいことはこんな仕事じゃない…」
悩みは人それぞれですが、一般的な悩みから解決方法を考えていきます。
やりたい仕事ができない人
「やりたい仕事ができない…」
やりたいことが具体的にあってその業界に転職したのに、実際働いていると全然違うことが業務になることもよくあります。
まず大前提として、仕事は自分から取りにいくものだということをまず念頭におきましょう。
あなたがやりたい仕事は多くの方がやりたいことかもしれません。そうすると競争も激しいのです。
社内で実績がある人がその仕事を与えられるのは自然の条理です。
目の前の仕事に一生懸命取り組み、経験と実績がつけば会社も認めざるおえなくなるでしょう。
たとえ会社が認めてくれなくても、自ら成果をもって交渉することができます。
それでもダメな場合は次の転職時にはアピール材料になります。
人気の職種や経験が重視される職業では「実績が必要」ということが多くあります。
転職した会社で「やりたい仕事」に近い仕事を自ら作り出し、転職に向けて実績作りをするというのもひとつです。
やりたい仕事じゃないから、前職を退職して現在の職場に転職したのにうまくいかないと悩んでいる方は、
「仕事は自分で手に入れる!」「なければ新規で作る!」という強い思いが必要かもしれません。
そもそも、能動的に仕事を待っていてもいつまでたっても自分がやりたい仕事は与えられないのです。
自発的な働き方ができていれば、どんな会社ででも「やりたい仕事」に近づくことができるでしょう。
仕事の忙しさについていけない人
職場の環境が変わると仕事の仕方は変化します。
仕事に慣れないうちは体力的・精神的にもつらい期間があるものですが、
数カ月たっても状況が改善しない場合は何かしら対策が必要です。
- 能力に関係なく終わらない
- あなたの能力が足りないので終わらない
仕事は上記のどちらかです。
あなたの仕事の仕方や能力に問題がある場合は、周りの人に助言を求めましょう。
問題があなた自身にあるのではなく、組織や仕事の割り振りなどにある場合もあります。
あなたの前任の方はどのように仕事を回していたのか確認するといいでしょう。
前任が、転職してしまっている場合はそもそも組織的に問題がある可能性があります。
そんなときは、上司に改善案を提案してみるのがいいでしょう。
転職者の能力を見込んで改善方法を意見してほしい会社も多いのです。
ただし、これまでのやり方を変えようとすると、往々にして他の社員の方は「今まではこうやってきたのに」という反対勢力もでるものです。
人間は変化を好まない生き物です。
改善することでどんなメリットがあるか、という点でしっかり納得してもらうよう、
相手の意見を聞きつつより良い解決策を考えましょう。
仮にこの状態でまた転職をすると、次の転職はうまくいかない可能性が大きいです。
逆に改善について考えられる能力と経験は、現職でも転職先でも活かせるのできちんと課題解決して前に進みましょう。
前職の職場に戻りたい人
新しい会社に入ってからしばらくすると、いろんなタイミングで「前の会社のほうがよかったな」と思うこともあるかもしれません。
人間は比較するのが大好きなので無意識に比較してしまうものです。
しかし、仮に前職に戻れたとしても、結局また同じ理由で不満を感じて辞めることにもなりかねません。
出戻りはそんなに簡単ではないのです。
建設的になぜその会社を辞めたのかを、今一度考え直して見ましょう。
よく考えても前職に戻ることがベストだという結論に達するのであれば、一度前職の上司に相談してみるのもよいかもしれません。
転職を後悔している人がやるべきこと
転職を後悔してまた次の転職……。
30代で転職回数10回を超える人もいます…。何かに躓くと転職する癖がつくとどんどん転職しづらくなりますし収入(年収)もどんどん下がっていきます。
知っておくべきことは「あなたにとって完璧な会社はない」ということです。
会社はいろんな人の努力で成り立っています。一人一人のために合わせてくれる会社はないのです。
会社員である以上、会社に考え方や働き方を合わせていくしかありません。
仕事の考え方を工夫する!
他人を変えるのは難しいです。何か不満を思った時に、相手のせいにしていませんか?
不満を覚えた時、トラブルがあった時、人のせいにするのではなく、自分の責任と考えてみましょう。
他人の仕事の仕方を変えるより、自分の仕事の仕方を変える方が簡単です。
より成果を上げられるように仕事の方法を工夫したり、人間関係を自分から変えてみると上手くいくかもしれません。
自分の能力と適性をよく知る
「自分を良く知ること」も重要です。
ベンチャー企業向きの人、大企業向きの人、独立したほうがいい人。
自分の性格と行動パターンなどを冷静に分析してみることも、長い目で見ればキャリアを成功させるためには必要なことです。
適性がわからない方はこちらから適性診断をしてみてください.
新たな発見があれば、働き方や転職先を探すヒントになるかもしれません。
コミュニケーション方法を見直す
人間関係の形成に失敗する人は、
つい人のせいにしがちです。「次こそいい会社・いい人たちに出会いますように」と希望を持ちますが改善までしている人は稀です。
いい人間関係にするには努力が必要です。
ありのままの自分を受け入れてくれるのは学生時代の友達くらいしかいません。
ネガティブな言葉を口にしない
ポジティブな発言をしている人の周りには、ポジティブな人が集まります。
その逆で、ネガティブな発言をする人の周りにはネガティブな人が集まります。
会社での付き合いはポジティブな人が周りにいた方が仕事もしやすいです。
陰口、悪口を聞いても話にのらないのは勇気がいりますが、自分からは発言しないようにしましょう!
再転職を視野に入れて行動する
終身雇用という概念はもう古くなり、キャリアや時代の流れに合わせて転職を重ねていくことが常識になっています。
大企業でも能力で抜擢する、抜擢人事も流行りつつあります。
とはいえ日本はまだまだ「転職回数」を重視する面接官が多いのも事実です。
確かに、一つの仕事を数ヶ月やったくらいで極めることは難しいでしょう。
転職回数が多くなってきている人は、しっかり自分の実績や考えを面接時にアピールできるようにしておくことです。
また、過去の転職に関しては、しっかりその理由を説明できるようにしておくとよいでしょう。
なんとなく転職している人は要注意です。考えなして転職していてもキャリアはついていきません。
転職で後悔しないために…
考えるべきは、将来を考えて転職すること。
目標を達成するための転職なのかを考えることです。
その過程で自分の強みを見つけていきましょう!
専門分野や技術があればもちろん素晴らしい強みですが、大げさなことでなくても、
「自分は初対面の人と仲良くなることが得意」「一つのことを毎日続けても苦にならない」
「細かい数字をきっちり扱うことができる」というように、より「ソフトな強み」に目を向けてみてください。
その強みを伸ばしていく努力をしましょう!
自己分析というと難しく聞こえますが、書籍やウェブで客観的に調べることもできます。要は「きちんと自分に向き合うこと」です。
また、仲の良い友達や会社の人だけでなく、他の会社の人や年齢層の違う人たちとの交流も積極的に持ってみるのもいいですね。
いろんな職業の人と人間関係を持つことで、様々な考え方や幅広い知恵や知識、情報が入ってくるようになります。
自分の可能性を広げるためにも、人付き合いが苦手ならなおさら趣味や社会活動、社会人スクールなどに活動の幅を広げ、人と交流を持つことをおすすめします。
誇りを持てる仕事に出会うためには
今は、転職する側が有利な市場です。
転職のハードルは以前よりが下がり、転職を繰り返す人が増えて時代です。
しかし、新しい会社を探しやすいものの、科学の進歩で仕事の質は上がり、個人の能力がもとめられます。
転職してから後悔しないよう、日ごろから自分の価値観を大切にし、キャリアと人生についてしっかり考えておくべきです。
一度きりの人生をどのように生きたいか、どんな仕事をして行きたいのか、大きな視点で物事を考え、自分が誇りに思える仕事に出会えるように努力していきましょう。