就職や転職のためにせっかく取得した資格。
履歴書に書く時に書き方を気をつけないとマイナス評価になってしまうことがあります。
また、学習中の資格も資格欄に書くことができます。
資格を履歴書に書く際に気をつけるべきことをまとめてみました。
資格を履歴書に書く時の書き方
資格をたくさん持っている人は余計にどれを履歴書に書くべきなのか迷うポイントです。
また志望している会社や仕事内容に関係ない資格を書くべきかどうかも迷うところです。
資格を履歴書に書くときの書き方としては3つの鉄則があり、まずはそれを守ることが大切です。
書き方の基本3つ
- 基本その1
資格は、取得年月日の順番に書く。
受験した日や免許証などが交付された日ではなく、基本的に合格証などに取得日が記載されているので書くべき資格の取得年月日を確認してから書くようにしましょう。
なんとなく、資格の種類ごとに書いてしまいがちですが取得日順で書くことが基本です。
- 基本その2
資格の名称は正式名称で書く。
宅建の資格を持っている場合はその名称は略称になるので、正式名称の宅地建物取引士と記入するようにします。
簿記などの資格を持っている場合も簿記検定よりも、正しく日本商工会議所簿記検定と書くのがベストです。
略称は呼びやすく書くのも簡単ですが、正式名称で必ず記載しましょう。
- 基本その3
応募先の業務に関係している資格を書く。
履歴書の資格欄は自分の志向性をアピールすることの出来る項目になるので、応募崎の業務の内容とあまり関係ない資格だったり、資格をたくさん持っているけど系統がバラバラであるという場合には、どの資格を記入するかよく吟味をする必要があります。
あまりにかけ離れた資格は企業担当の人も、「うちでこの資格使えないよ?」となってしまいます。
自動車免許などの「免許」はどうやって書くのか?
持っている人が一番多い「自動車免許」の履歴書の資格欄への書き方ですが、取得した「年・月」を正しく記入し、「普通自動車大一種運転免許取得」と記入しましょう。
中でも第一種という言葉は間違えやすいので注意が必要です。
第二種の場合は旅客運転(簡単に説明するとお客さんを乗せて運転することが可能という意味)が可能なもので、第一種とは全く違うものになるので通常の運転免許を持っている場合は必ず第一種と書く必要があります。
もちろん第二種の方を持っている場合は第二種と書く必要があります。
第二種の場合は第二種を持っている人でないと応募できないという仕事の場合が多いので、必ず書くようにします。
とにかく資格欄は正確に書くということが大前提になることを覚えておきましょう。
マニュアル(MT)が必要な職場でない場合には、AT限定という言葉を省略して書いても構いません。
あえてAT限定であるということを記載したい場合は、最後に(AT限定)取得と書き足しましょう。
資格等を書くときには取得月を書くことが大原則なのですが、自動車の場合は交付日と取得日が記載されています。
間違えることなく取得日を記載しましょう。
書ける資格がない場合はどうすれば良いのか?
資格を持っていない方もいるでしょう。履歴書の空欄はなるべく無くしたいところ、ぜひ資格ランキング記事からご自身のキャリアアップに合わせた資格を勉強してみてください。
履歴書に書ける資格がない場合は、TOEICのスコアを書くのも良いでしょう。
TOEICは英語力を測るものですが、点数が高ければ英語力のアピールにも繋がります。
ただしスコアはビジネスで活用できるのは600点といわれています。
国際色の強い外資系企業の場合はスコアは最低でも700点が必要です。
企業にもよりますが500点以下のスコアの場合は書いてもあまり英語力がないと判断されて逆効果になる場合があります。
明記することを義務付けられているとき以外はスコアが低い場合は、極力書かない方が良いでしょう。
TOEICのスコアには有効期限はありませんが、スコアが記載されている公式認定証が再発行されるのは、最終の受験日から2年以内になります。
そのため原則としては2年以内のスコアを記載する必要があります。
履歴書に書ける資格がない場合は特になしと書くのも一つの手です。
資格欄は自己アピールの追加要素的な役割を持っているので、資格欄を空欄のまま提出するのは出来るだけ避けたいところではあるものの無理やり嘘の資格などで埋めるのはいけません。
書ける資格がないからといって資格に関係ない記載をしたり、嘘を書くことは絶対にやめましょう。
嘘を書くと必ずばれます。
書かなくても良い資格、書くべき資格
- 書くべき資格
書きべきものはあまり人が持っておらず、取得するのが難しく、なおかつ業務に直結しているものです。
国家・パソコン系の認定なども書きましょう。
面接での自分の強い武器にもなりますし興味を持ってもらえるきっかけにもなります。
- 書かなくてもいい資格
資格欄には実は書かなくてもいい・書かない方がいいという場合もあります。
それは人気の高い資格で比較的取得が簡単であると思われているものです。
秘書技能検定3級・日本漢字能力検定3級・実用英語技能検定準2級などが当てはまります。
採用担当者の人も履歴書を見てまたこれかと見慣れていることも考えられるので、書いたとしてもあまり意味はありませんが空欄よりはいいので資格をたくさん保有している場合は選定しましょう。
取得に向けて勉強中というものは書いても問題はありません。
アピール材料の一つとなり向上心があるということにも繋がります。
ただし嘘の記載をすると面接で聞かれたらアウトなのでやめましょう。
趣味の関係のものを持っている場合は資格欄に書くのではなく、特技欄に記載するのも手です。
世界遺産検定・日本酒検定など変わったものに関しては、好奇心や向上心アピールにも繋がります。
たとえ業務に直結していなくても面接官の興味を引くきっかけになったり、面接の場での話の種になることもあります。
自己PRには資格欄も重要!
採用担当者は仕事に必要なスキルを身につけているかどうかという視点で資格欄を見ます。
転職者の場合はあるレベル以上のスキルと実務経験を求めていることが多いので、今までどのような経験やスキルや知識を身につけてきたのかという点と、何が希望している職種に活かせるのかということをしっかりとアピールする必要があります。
それと一緒に向上心や成長意欲があるかどうかも見られているので、意識的にアピールする必要があります。
記載する資格を考える前に募集要項をきちんとチェックすることも大切です。
募集要項に簿記検定2級以上と書いてあるのに、簿記検定3級と書いてしまうと募集要件を無視しているととられてしまいます。
3級しかもっていない場合は、2級を持っていると嘘を書くのは絶対にやめて、「日本商工会議所簿記検定3級の資格は持っているので次回は2級の資格に挑戦予定」という現在勉強中であるという意欲を見せるのも手です。
もちろん2級を持っているのが一番良いので受験をすることも大切です。
免許や資格は自分の能力を他人に伝えるための客観的な証明になります。
資格欄への好印象な書き方のポイントをしっかりとおさえて、履歴書を作成する必要があります。