電気工事士は電気工事を生業としている人には人気資格です。
後で記述しますが、電気工事士でないと触っては行けない領域がかなりあるので資格を保有していないと仕事ができないこともあります。
電気工事士とは、
普段私たちが何気なく使っているビルや商業施設、一般住宅のマンションやアパートには必ず電気が通っていますが電気設備の仕事は危険がつきものなのでその安全を守るために工事の内容によっては一定の資格のある人でなければ、電気工事を行ってはならないことが、法令で決められています。
その生活に必要な電気設備の工事をする人が電気工事士です。
つまり、職種によっては電気工事士の資格を持っていないとできない仕事があるということです。
無資格で事故を起こす事件も意外と多いですが、きちんと勉強をして資格を取得して安全に仕事をしましょう。
電気工事士の難易度
電気工事士の難易度は第1種と第2種によって難易度が異なります。
合格率を比較しても難易度の違いは歴然です。第2種に関しては電気の基礎的な知識を身につけることが出来れば、取得することは難しくありません。
工業高校の高校生でも取得することが可能な程の難易度になっています。
筆記と技能の試験がありますが、毎年50%近く合格者が出ており年々増加傾向が見られます。
対して第1種は合格率も低く、計算問題も多くなります。合格するために公式を覚える必要があるので難易度は非常に高い状態です。
独学で取得をするのは難しいレベルになり、専門学校に通ったり通信教育の講座を受講するなどの対策を行うことで、合格率を高めることが可能になります。
第一種と第二種共に技能試験があるので実際の回路を組むことを求められます。
実地に近い試験という点もこの電気工事士試験の特徴です。
制限時間内で作品を完成させないといけません。
電気工事士の実技試験はどんな試験なのか?
電気工事士の実技試験ですが、問題用紙に出てくる物を見て工具などを使用して作り上げる事が必要になります。
作り上げる作品は大掛かりな物ではなく、机で作業をして作ることが出来るので力作業になるわけではありません。
問題用紙を見ながら作業を行う必要があるので、工作物を作る事に慣れていないと合格をする事が難しくなります。
逆に電気回路がわかっている人にとっては当たり前の回路なので普段から電気工事に従事している方や理系の大学生であればもんだいないでしょう。
工具を使う作業になる為、実技試験を受けるためには工具を持参する必要があります。
試験時間は慣れていない場合、体感で短く感じることもありますので、時間を見ながら普段から練習を積み重ねておくと安心です。
電気工事士の技能試験の対策方法
電気工事の技能試験は主に単線図を複線図に書き換えたり等の実務に沿った問題内容が出題されます。
作成する工作物は第二種は比較的簡単な物になり、第一種は高い技能を要求される物になります。
技能試験には様々なチェックポイントが有り、時間配分もきちんと行うことが出来ないと簡単に合格する事ができないので注意が必要です。
また作り上げた工作物は最後に見直しを行わないと見落としが発生することにも繋がりますので、時間配分に余裕をもって作る必要があります。
事前に単線図は公表されており、公表されている物の中から試験問題が出題されます。試験方式は加点ではなく、減点方式を採用しているのでミスを減らして上手く作業を行うことが出来れば、合格に繋げることが可能です。
ミスを減らすためには実技試験の事前練習が必須ですので事前に工具を使って練習は必ずするようにしましょう。
もともと電気工事の仕事をされている場合は会社などに必要な道具があることがほとんどですが、手元に工具や機材がない場合はキッドを購入して練習する必要があります。
少し値段は張りますが、電気工事士の受験後にも必要な工具になりますので、仕事道具として購入することをおすすめします。
すでに手持ちで工具を持っている方も多いと思いますのでこれから勉強する人はセットで購入してしまいましょう。
また、仕事で工具が必要な方も一個一個購入するよりもセットで買ってしまった方が安いです。
DVDもセットでついてくる教材になりますので、初めて電気工事士を勉強する方にはおすすめになります。
配線やアダプタなどの材料以外にもアフターフォローのサービスも付帯しているのでおすすめです。
会社に配線や材料がある方はわざわざ購入する必要はないですがこれから全て講習しなくては行けない方におすすめです。
電気工事士の一種と二種の違い
実務上での一種と二種の違いは、
工事を行うことの出来る範囲の大きさが異なります。
一種の場合はビルなどの大きな建物の工事を行うことが出来ますが、二種の場合は個人宅などの小規模な工事しか行うことが出来ません。
第一種:第二種の範囲と最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどの工事に従事できます。
第二種:一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。
試験上での一種と二種の違いは、
筆記試験などの難易度も一種は難しくなり、取得するための難易度は大幅に異なります。
計算問題を解く場合にも一つの公式だけでは解くことが出来ず、多くの公式を覚える必要があります。
二種の上位に当たる資格が第一種電気工事士になり、実際に仕事に就いた時にも給料も大幅に変わりますので注意が必要です。
当然、第一種資格の方が大きい仕事ができるので給料もよくなるわけです。
資格手当も異なる場合が多く、年間で見ると収入に大きな違いが現れるので、電気工事士を勉強するのであれば二種を取得するだけではなく、一種を取得することも大切になります。
せっかく二種を目指されるのであれば、一種まで勉強していきましょう。
まとめ
電気工事の資格を取得するためには一種と二種によって合格率や難易度が違うことを理解する必要があります。
二種は電気に関する基礎的な知識を持っていれば工業高校の高校生でも取得することが可能です。
実技試験や技能試験は時間配分を考えて、ホームページで公表されているのでチェックしておくと試験勉強もスムーズに入ることができますし、合格率を上げることが出来ます。
一種と二種の資格は工事を行うことが出来る規模が大きく違い、収入面でも大きく変わってきます。
二種の資格だけでは出来ない工事が沢山ありますので、電気工事士を目指す場合には二種の資格だけで満足するのではなく、一種の資格も取得することで安定した収入を得ることが可能です。その為にも合格に向けて努力をする必要があります。
初めて学習される場合は当然、第二種電気工事士も難しいのできちんと対策はして受験するようにしましょう。