ITパスポート試験の難易度と独学で合格するための勉強方法

ITパスポート試験合格



ITパスポートは誰にでも役に立つ、情報処理の資格です。

企業によってはITパスポートの資格取得を推奨しているので、ぜひこれから情報処理系の仕事やIT系企業で働く予定があるのであれば取得してしまいましょう。

ITパスポートは国家資格ですが、取得したからと言って独立できるわけではないですが、資格を持っていると持っていないよりは当然、転職や昇進に有利です。

ITパスポート試験についての勉強方法について記載していきます。

ITパスポート試験はどんな資格なのか?

ITパスポート試験とは経済産業省認定している国家試験です。

現在、日本でもITが高度化しています。どのような分野であってもITの知識が必要になっているため、これからの情報社会で活躍できる知識を証明するためにITパスポート試験を行っています。

ITパスポート試験は以前、「情報処理技術試験」と呼ばれていましたが改革され、平成21年からレベル1の試験として新設されたのがITパスポート試験です。

この試験はそれほどハイレベルな試験ではなく、情報処理分野では入門レベルの試験となっています。

仕事などでコンピューターを使っている人が対象で、すべての職業で共通するITスキルが問われます。大きな企業が会社として従業員に受験させることも多い試験です。

どの職種でも情報技術が使われていて、日本では社会基盤の一端を担っています。

ITを活用している企業では、経営のために様々なネットワークやセキュリティ、データベースを使います。

IT社会が進む日本においては、情報システムを開発する側だけでなく、ユーザー側にも情報技術を正しく理解し活用できるスキルが求められています。

ITパスポート試験によって情報技術に関する基礎的な知識の有無をみることができます。

試験は全国の主要都市で行われます。この試験は学生にも人気があり、毎年多くの学生が試験を受け資格を取得しています。

ITパスポート試験の難易度

ITパスポート試験は独学でも十分に合格できる難易度で合格率30%〜40%と国家資格の中ではかなり高いです。

試験方式は、CBT(Computer Based Testing)方式となっていてコンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。

就活の適性試験みたいな感じです。過去問もWebサイトや問題集で多く公開されているので確認してみてください。

試験は3つの分野から出題されます。

  • ストラテジ系(経営全般):35問程度
  • マネジメント系(IT管理):20問程度
  • テクノロジ系(IT技術):45問程度

経営全般では情報と企業活動の分析に必要な基礎知識が問われます。

IT管理ではプロジェクトマネジメントやシステム開発に関する基礎的な概念や用語の知識が問われ、IT技術では論理的な思考力や基礎的な用語、概念の知識を問われることになります。

出題形式は四肢択一で出題数は100問になり、試験時間は165分です。

最近は、効率よく勉強できる通信講座やオンライン講座などで勉強する人も増えています。

ITパスポート試験を受けて資格を取得すると様々なメリットがあります。

情報システムや情報機器に関する知識を深めて活用することができるようになるのは、大きなメリットのひとつです。

2017年12月に行われたITパスポート試験では83歳の人が合格して話題になっています。

これまでの最年長記録は82歳だったので、その記録を更新したことになります。幾つになっても受験できますし受験もしやすい試験です。

65歳以上の受験者は30人で合格した人は25人です。75歳以上の受験者は5人で合格者は3人と高い合格率になっています。7月の試験では、9歳の子供が合格してニュースになっています。

年齢層問わず気軽に受験できるのも「ITパスポート試験」の特徴です。

独学で合格するためのおすすめテキスト

独学で試験に合格するためには解りやすいテキストが必要になります。いくら難易度が低いとはいえ無対策で試験に挑むのはやめましょう。それこそ受験費用と時間の無駄です。

ITパスポート試験は人気があるので、様々なテキストや問題集が販売されています。

人気がある参考書に共通している特徴は、わかりやすいことと過去問がベースになっている点です。

特におすすめのテキストは、「ゼロからはじめるITパスポートの教科書」は、基礎的なことも丁寧に解説されています。イラストを上手に使っていて、初心者でも無理なく理解できると多くの方から紹介されています。

テキストは何冊も買う必要はなくこの一冊を確実にマスターすれば合格できます。

合格のポイントについても解説されている読みやすい参考書です。

過去問題集では、「かんたん合格ITパスポート過去問題集」がよく知られています。

この本も解説が充実しています。問題文と解説が左右にあるので確認しながら学べます。

詳細な解説が一問ごとについているので、初心者でも無理なくステップアップできます。

参考書はコンテンツが重要ですが、「かんたん合格ITパスポート過去問題集」は実力診断テストや計算問題対策など合格する力を高めるためのコンテンツが満載です。

これまでの勉強の総仕上げとして利用することもできます。

「かんたん合格ITパスポート過去問題集」は、効率よく学習できて着実にステップアップができる参考書として大手の書籍通販サイトでも人気が高いです。

そうはいっても参考書には相性もあるので、自分に合った参考書を見つけることが大事です。

勉強法は、自分に合った「テキスト」を読んで、「問題集」を解くのを繰り返すだけです。間違った問題は印をつけて復習するようにしましょう。

パソコンの知識はなくて平気なので、「パソコンとか苦手…」という苦手意識は不要です。

通信講座を受ける場合はどんなことに注意すればいいのか?

独学はお金がかからない反面、ひとりで勉強するのでモチベーションが下がる人も多くいます。

通信講座の場合は、独学に比べるとモチベーションが下がりにくいカリキュラムになっていて学校に行くよりもリーズナブルな料金で学べます。

ITパスポートの通信講座は数が多く、選ぶのに迷ってしまう人もいるほどです。

内容は会社によって特徴があるので、気に入ったコースを複数ピックアップしてから丁寧に絞り込んでいく人が多いです。会社によってはサンプルを提供しているところもあります。

資料請求は無料なので、まずは資料を取り寄せてから通信講座を決めるといいでしょう。




通信講座を受ける場合、教材の内容と料金が釣り合っていることが重要です。

安すぎる教材も高すぎる教材も注意が必要で、どうしてその料金なのかをコースの内容と照らし合わせて判断することが大事です。

初めて受ける場合は、できるだけ実績があり評判の良い講座を受けた方が安心です。

通信講座でもインターネット上のオンライン講座でも、実績がある講座は高い人気を誇っています。

合格率もチェックしつつ、自分のライフスタイルに合った講座を見つけることが大切です。

昔と違って今はスマホを使ってSNSで気軽に質問ができるので、モチベーションのアップにもつながります。

添削課題がある場合は、添削によって学習ペースをつかむことも可能です。

とはいっても、ITパスポートは独学で十分合格が狙える試験です。よっぽど試験に苦手意識を持った方は別ですが、テキストと問題集を購入して独学してサクッと一発合格してしまいましょう。

まとめ

資格を取得したい理由は人によって異なります。

就職のために資格を取得する人も多いですが、自分の能力を把握するためにITパスポート試験を受ける人も多いです。

ITパスポート試験は国家資格なのに難易度が低いのが魅力で、誰でも1度で合格する可能性を秘めています。

ITパスポート試験を受けることで、ネットワークの知識やマーケティングなど経営に必要な知識も得ることができます。試験に出るのは基本的な知識と用語なので、実務経験がなくても試験を受けられます。

IT系の資格の中では入門資格のひとつですが、社会人としてITの基礎や経営の基礎を身につけていることの証明になります。

問題になることが多いセキュリティの分野をカバーしているのも魅力です。

日本の企業ではどの分野でもITが活用されているので、ITパスポートの知識が役立つ場所は多いです。

試験はCBT式で全国の会場で随時開催されています。何度でも試験を受けられるチャンスがあるので、自分の学習スタイルに合わせてマイペースで資格の取得を目指すことができます。

資格の取得を目指す場合は事前に計画を立てることが大切ですが、スケジュールに無理があると挫折する人もいます。学習時間の目安をチェックして、無理のない時間配分で学習を続けることが大事です。

ITパスポート試験はまさに、ITの入口となる試験です。「ITとはどんなものなのか?」全体を把握するにはもってこいなので、時間があれば受験してみてはいかがでしょうか?!