個人情報保護士の難易度と勉強方法

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個人情報保護士試験は毎年3月・6月・9月・12月の年4回受験チャンスがある資格です。

受験資格も特にないので、法律系の資格を受験しようと考えている方にも腕試しとしておすすめの資格です。

問題数は150問!80%以上正解で合格できます。問題数が多いので簡単に誰でも合格できる訳ではありませんが対策すれば独学で合格することは十分可能です。

受験料金は10,000円と少し高めですが、個人情報保護士資格を取得すれば名刺にも記載できる資格です。

昨今、個人情報管理、個人情報保護はどこの企業も頭を悩ませる課題です。個人情報のプロとしての資格を取得することは社会的にも信頼されることは間違い無いでしょう。

転職の時に履歴書に記載もできる資格です。国家資格ではないですが、信頼がある資格なのでおすすめです。

個人情報保護士とはどんな資格なのか?

個人情報保護士は民間資格の名前で、財団法人の全日本情報学習振興協会が取り扱っています。

個人情報保護法の登場と共に、この法律の正しい理解と、安全管理に関する体系的な理解を念頭に設立されました。

また企業実務における個人情報の有効活用、あるいは管理運用ができる知識や能力を持つ人材の認定、という目的もあります。

全日本情報学習振興協会が行う保護士認定試験の合格によって、資格を得たり肩書が名乗れるようになります。

受験資格に制限はないので、管理職に限らず一般社員や新入社員が挑戦するケースも少なくありません。

法務やコンプライアンス関連の担当者の間では取得が当たり前ですし、弁護士や行政書士など、独立を目指す人も試験を受ける傾向です。

ビジネス法務検定など法務系の資格と相性がいいです。

ビジネス法務検定って役に立つの?

ビジネス実務法務検定に合格するための勉強方法

2018年2月24日

情報の管理に直接関わる立場ではなくとも、個人情報のあり方の重要性や考え方について学ぶ意味が近年増加しています。

受験はスキルアップに結び付くので、自身の能力を磨いて高めたり、再確認したい場合にも役立ちます。

個人情報保護士の学習において最も大切なのは、個人に関わる情報の重要性と、管理や運用についての正しい知識が学べることです。

有資格者は専門知識を有することを証明できるので、業務を担う立場の人は勿論、対外的にも信用のおける人として認めてもらいやすくなります。

ご自身の個人情報も企業がどのように取り扱いをしているのか知ることもできるので、個人情報に興味がある方は、個人情報保護士の勉強をすれば必要な知識が習得できて一石二鳥です。

個人情報保護士の難易度は?

個人情報保護士の難易度は、学習の期間や取り組み方によって多少変わるものの、最初の挑戦でも合格が目指せる程度の難易度です。

主催者発表の合格率は40%と低いですが、毎日1、2時間の勉強を1ヶ月続ければ合格できるとされます。平均の勉強時間は50時間くらいです。

試験問題の全数は150問で、合格にはこれらの問題の80%を正解する必要があります。

過去問を見ても問題数の多さが特徴の試験と言えるでしょう。

合格後も2年に1回の更新試験が欠かせませんので、知識の再確認の為に勉強期間が必要となります。

40%という合格率は、受験前の計画的な学習によって独学で十分合格できる数字です。

毎日の決まった時間の確保は忙しい社会人にとっては困難ですが、将来的に業務に役立つこと訴え掛ければ、会社の協力が取り付けられる可能性が高まります。

後はモチベーションの維持であったり挑戦する意欲などが、集中力や挑戦の本気度を左右します。

試験本番では設問の内容を一つずつ読み、正しく答えて正解を導くだけです。選択式なので文章を理解できれば解答できる問題です。

150問はかなり多く思えるかもしれませんが、学生時代に受験勉強に挑戦した人なら、決して苦にはならないはずです。

むしろ30問間違えても合格できる、そうポジティブに考えれば個人情報保護士の難易度は低く感じられるほどです。

試験時間は休憩なしの120分。1問につき約50秒の時間が割り当てられています。

頭に十分な知識を詰め込んでおくことで、1問に1分もあれば落ち着いて80%以上の正解が目指せます。

過去問を中心とした学習をして過去に出題されているテーマと傾向を把握するところから始めましょう。

個人情報保護士試験は、いわゆる受験者を「落とす」試験ではないので自分との戦いです。過去問で出題されるパターンを把握して回答していけば合格は難しくありません。

個人情報保護士は使える資格なのか?

この資格はコンサルティング業や個人情報を取り扱う部署など、業務で役立つチャンスが豊富です。

例えば前者であれば人材派遣会社であったり、後者ならセキュリティ部門などで重宝されます。

近年、企業は個人情報の保護や漏洩に敏感で、特に管理の大切さが重要視されています。企業にとっては顧客情報は資産です。資産を守っていくことは企業課題の一つなのです。

企業には専門知識を持つ人材の確保が必要ですから、個人情報保護士の資格を取っておけば、価値ある資格を持つ人として評価されます。

個人情報保護法の施行以降、企業において保護士の需要は高まりつつあるのが現状です。

中でも個人消費者に対して販売事業を行う企業は、プライバシーがつまった情報の取り扱いに神経を尖らせています。

何故なら、僅かでも漏洩が発生したり露見してしまえば、社会において即信用の失墜に繋がるからです。

マイナンバーの登場も相まって、個人情報保護士の資格取得を目指す人は増加中です。

現代ではコンピュータやデータベースなど、ITを活用した情報管理が当たり前です。

いくらセキュリティにコストを掛けても、実際に運用を行う人の知識が欠けていれば、それは企業の信用を脅かすリスクとなります。

個人に関わる情報を取り扱う部署では、データの取り扱い方の指導が重要性を増しているので、指導者として働ける道も拓けます。

意識改革や危機管理能力の向上にも携われますから、やり甲斐のある仕事もできるようになる、そういった価値の高い資格だといえます。

また、需要が高まることが予想される「個人情報保護士」は今は難易度がそこまで高くない資格ですが今後世の中のニーズとともに難易度が上がる可能性は十分あります。

早めに資格取得してしまいましょう。

個人情報保護士に独学で合格するためのおすすめのテキスト

個人情報保護士の知識は学校でも学べますが、今では独学で学ぶ方も増加しています。

独学でおすすめ度が高く実際に役立つのは、大手が出版している問題集などです。

このような教材は2、3千円程度で手に入りますし、要点が抑えられているのでとても学びやすいです。

ページ数はあまり多くなく、カバンに入れてもかさばらないのでスキマ時間を見付けて一つずつ知識が身につけられます。

一方で通信講座を活用して本格的に学びたい場合は、Webで学習できたりDVDが用意されている講座がおすすめです。

タブレットPCやスマホでで学べる通信講座も登場しているので、通信講座の選択肢は大幅に広がっています。資料請求自体は無料なので自分にあった講座を探すのもいいでしょう。

自身のスタイルに合わせて学べる環境は整得ることはお金をかければ可能ですが、基本はやはりテキストベースの学習でしょう。

手頃とはいっても数あるテキストの中から役立つ物を選ぶのは骨が折れます。

そこで迷った時におすすめなのは、主催者が自ら手掛けている公式テキストです。

個人情報保護士認定試験公式テキスト

価格は他のテキストと遜色ありませんコスト的なネックは殆どありません。

何より公式という付加価値が付いているので、他の教材で学ぶことを決めていても、1冊持っておくだけの価値があります。

これらの教材は独学の心強い味方となりますから、予算にあった学びやすい教材を選びつつ、公式テキストも手元に用意することをおすすめします。

いずれのテキストも過去問から重要なテーマをピックアップして受験生がつまずきそうなポイントをまとめてくれています。

テキストを決めたらそのテキストを信じ込んでやりこむことが一番重要です。

勉強法は、決めたテキストを徹底的にやりこむことです。過去問題集をやってみてできないことを繰り返す。理解できないことはテキストに戻って理解する。

地道ですが、インプットとアウトプットを交互にしていくことで合格できる資格です。

個人情報保護士学習のまとめ

通信講座を始めとした独学の道など、個人情報保護士の資格取得を目指す方法はいく通りもあります。

受講費用と合わせて学習に掛かるコストはそれほど大きくありませんから、思い立ったら直ぐにでも挑戦が可能です。

通信講座の選択では、多くの教材を手掛ける出版社であったり、公式に認定されている講座を選ぶのが無難です。

独学は教材の良し悪しが結果を左右するので、受験に役立つ正確な内容の物が求められます。

その点、公式や公認と付いた通信講座であれば、安心して勉強を始めたり試験に向けて取り組めるようになるでしょう。

テキストにも公式や公認が存在していますから、独学で学ぶならこういったポイントを抑えて教材を選ぶことが肝心です。

資格を取得しても2年に1回の更新は不可欠ですが、手間や費用に見合うだけのリターンは得られます。

特に、転職を考えて資格を取得することを考えているのであれば「個人情報保護士」を取得しても損はないでしょう。

それは個人情報を取り扱う業務全般に関わるもので、役立てる場所がとても増えることを意味します。合格率40%とハードルは高そうに思わせますが、内容的には150問中120問を正解するのみ。

つまり自身が正答率80%を満たすことで、無事に資格が取得できる結果に至ります。効率的な勉強方法は、テキストの内容を良く読みながら1問ずつ丁寧に答えて行くやり方です。

試験本番では正確性とスピードが問われるので、問題を読み取る能力と、正確に答えを導き出す勉強のやり方が合理的となります。

効率的な学習をして一発合格を目指しましょう。