円満退職の切り出し方について詳しく解説します!

円満の切り出し方教えます



「さて転職をしよう…」「転職活動頑張るぞ!」と意気込んで企業から内定をもらうと今働いている会社を退社しなくてはいけません。

退職の意思を会社に伝えるときは勇気が必要です。
今までお世話になった会社に退職を伝えることを想像してみてください…。上司の反応はどうか。職場で働いている仲間達が何て言うのか。

退職の切り出しは結構心にストレスがかかります。

今の会社を円満に退職するためには少しコツがあります。
今回は退職の切り出し方について解説していきます。

退職を切り出すタイミングは?

本サイトでは、転職内定をもらってから今働いている会社への退職を伝えることをおすすめしています。

円満退社するには?

円満退職を実現するには?

2018年5月24日

理由は上記の記事を読んでいただければわかると思いますが…。
仕事を決まっていない時点で退職しても足元をみられることが多いからです!

円満に退職するためには、自分の都合だけでなく会社の都合も考えないといけません。


円満退職するには最低でも退職の日の1月前には伝えましょう

退職する14日前までに会社に意思表示することは民法の規定されていますが、会社によって規定がある場合が多いです。
皆さんの会社ではいかがでしょうか?

もしわからないという方は、会社の就労規則などを確認してみましょう。
ほとんどの会社は1ヶ月以上前に申し出るとなっているはずです。

円満退職をしたければ、遅くとも退職予定日の1月前には意思表示をすることです。
なぜなら、退職の申し出を受けてから実際に退職できる状態になるまで、時間がかかることが多いからです。

なんで1ヶ月前に言わないといけないのか?

円満退社をするには、会社に残された仲間のことを考えないといけません。

  1. 新しい人材の確保
  2. 業務の引き継ぎ

あなたが退職した分の人材を確保しないといけないですし、あなたの業務の引き継ぎを通常業務に+ONしてやらなければいけないからです。

そもそも、退職の申し出に対する回答を保留されることもありますし、業務の引き継ぎに想像以上に時間がかかる可能性もあります。また、会社が後任を選ぶのにもある程度の時間が掛かります。

また、自分の身の回りの整理と具体的な手続きを引き継ぎの合間におこなうことになるため、余裕を持って意思を伝えるようにしましょう。

一番最初に直属の上司に伝えよう

転職が決まると仲のいい同僚に「転職する!」と言いたい気持ちはわかりますが、会社員である以上、円満退社をしたいのならば上司に一番最初に伝えるべきです。
上司の仕事が落ち着くタイミングを見計らって退職意思を伝えるようにしましょう。

また、退職は業務外の話なので、業務と切り分けたタイミングで伝えるようにすれば、上司の理解が得られやすくなります。

上司も就業中は少なからず感情の浮き沈みがあります。上司の機嫌の良し悪しまで気にし始めるときりが無いため、話を切り出すタイミングとしては、就業前か就業後。就業前だと上司に良い印象を持たれないため、就業後がベストです。

上司と二人きりになれる場所で伝えよう

話を切り出す場所としては自分と上司以外に人がいない場所を選ぶのが基本です。

上司よりも同僚から熱心に引きとめられることも考えられるため、二人きりになれる個室などを伝える場所に選ぶようにしましょう。
退職は個人の自由ですが、同僚の中には転職することを聞くとあなたに釣られてしまう人もいます。

「飛ぶ鳥跡を濁さず」

円満退社をするのであれば、波風立てずに会社を去るべきです。

退職は上司にどうやって伝えるべきなのか?

上司に電話で伺う

今の職場環境や仕事内容によって、上司との付き合い方も様々ですのであくまで一般的な例として参考になさって下さい。


上司へのアポイントの取り方

通常は上司のアポイントも就業後に取るようにします。
「ご相談があるのですが10分程お時間をいただけないでしょうか?」など、極力退職を伺わせない声のかけ方を心掛け、そのまま個室に誘導できればベストです。
関係性が近いほど退職は言いにくいものですが「ちょっと相談があるのでいいですか?」などすぐに時間をもらえるように工夫しましょう。

上司は普段あなたの仕事振りを予想以上によく見ているものです。
就業中に「○時にお時間をいただけないしょうでしょう?」と声を掛けて、面談までに時間が空いてしまうと、上司が事前に内容を察知して、引きとめの準備をする場合があります。

メールでアポイントを取るのも失礼ではない

普段とても忙しそうに見える上司や話しかけずらい上司にはメールでアポも可能です。
但し、メールの文面も退職を意識させない内容を心掛けてください。「ご相談があるのですが。」をメールに置き換えます。

メールの例

件名:ご相談があります

本文:

○○課長(直属の上司の役職)

お疲れ様です。
〇〇です。

本日ご相談させていただきたいことがあり、10分程お時間をいただけないでしょうか。

お忙しいところ、申し訳ございませんが宜しくお願いいたします。

上司への退職の切り出し方

「退職を検討している」など曖昧な話し方はNG

退職を切り出す際に意識するのは、迷っていることが相手に伝わらないようにすることです。
「退職を検討している」は、本気で退職する気がなく、退職を上司に意識させることで何か別の目的を達成したいと勘違いさせてしまう恐れがあります。

「ご相談と申しますのは、実は退職させていただきたいと考えております。」と切り出して、相手の反応を見ながら、退職日等の具体的な話ができるようにしましょう。

必ず、「なんで?」と退職理由を聞かれますので用意しておきましょう。あとで解説します。

退職日は相談をして決めましょう

いつまでに退職したいのかを相談ベースで伝えましょう。

「今月末で退職させていただきます。」と会社の都合を考慮せず一方的に退職日を断言するのはNGです。
人が入れ替わる際は様々な手続きが必要ですから、そのような言い方をされると「自分の都合しか考えていないのか!」と上司に反感を持たれてしまいます。

また、退職日は会社の繁忙時期も意識しましょう。
会社で最も忙しい時期を退職日として相談した場合、繁忙期後を提案される場合が多く、それだけ引きとめられる可能性が高くなります。
退職日は繁忙期の前にするか後として話すようにしましょう。いずれにしても、譲歩できるような候補日を用意した上で、「○月○日あたりで転職したいと考えております。」というように調整する余地を残した言い方をしましょう。

相手への感謝の気持ちを忘れずに!

基本的に転職は会社に不満を持って辞める場合が多いですが、一定期間お給料をくれて、成長を促してくれた会社です。
円満退職のコツとして一番大切なポイントが実は感謝の気持ちを探すことであり、それを上司に伝えることです。
退職の意思表示の中では感謝の言葉を伝えるようにしましょう。

上司が原因で転職するのであれば…ですが、上司もあなたの退職手続きを会社に申請するなどの業務が発生します。
ふてぶてしい態度よりは感謝を伝えておいた方が絶対にいいです。
上司も人間であることを考えて行動しましょう。

転職先の企業名は伝えなくてもいい

転職先は絶対に聞かれることです。

なぜなら皆さんが持っている情報や技術の程度によっては、会社は同業他社や取引先に転職されるのを嫌がります。
ノウハウの流出は企業にとってはかなり大きな問題なのです。
場合によっては、転職阻止に動く可能性も否定できないです。

上司からしつこく聞かれる場合は、「転職先でどうなるか分かりません。仕事が軌道に乗った際に改めてご連絡します。」というかわし方もあります。

なお、退職後の守秘義務については、会社によって規定が異なりますので、予め確認しておきましょう。

退職願は上司と相談してから

退職は、上司に退職願として意思表示をして、それが承認された上で退職届を書面で提出するのが正しい方法です。
退職届は会社に指定の書式があれば、それを使用しましょう。

退職届と退職願

退職願と退職届は似て非なるもの。退職願は退職意思を会社に示して、労働契約の解除を申し出るもので、法的には口頭でも効力が発生し、会社から承認されるまでは撤回可能です。

一方、退職届は退職について会社と話し合い、退職日等が確定してから書類として提出する明確な意思表示の位置づけです。こちらは、万一承認されなくても退職を認める判例もあるくらい強力な意思表示と言えます。

メールなどでの意思表示はNG

退職する旨をメールで伝えることはやめましょう。

メールはコミュニケーションツールとしては一方通行で相手に反論の余地を与えないばかりか、上司に余計な手間をかけさせることになります。

ドラマで見るような、「机に勝手に退職届を置いておく」とか「退職届を叩きつける」は絶対にやってはいけません。
自分勝手な人間として上司の気分を害するばかりか信用を失ってしまうので円満に退職することができなくなります、退職の具体的な話は必ず直接面談でフェイストゥーフェイスでおこなうようにしましょう。


上司への退職理由の伝え方

理由によっては、引き止められたり喧嘩になってしまったり…問題が起こることも考えられます。

不満をただ伝えるのはNG

退職理由を伝える上で会社や上司への不満を伝えるのはNG。

なぜなら、ここでも上司の心象を害するのは得策ではありませんし、会社が変わっていく可能性や、将来的な人事異動を示唆されると退職理由が無くなるからです。
企業も配置転換をすれば解決するのであれば、異動させるという手が取れるわけです。
不満をただ伝えても相手が納得してくれることはないでしょう。

相手が納得できる理由を考える

退職理由の伝え方のポイントとしては、ネガティブではなく前向きな印象を与えた上で、会社としては解決できないと思わせることです。
引き止められないようにするには、「それであれば致し方ない。」と上司が納得できる理由にする必要があります。

「自分の希望が、なぜ今の職場では叶えられないのか」を説明することが重要です。
転職の面接でも使える理由になるので真剣に考えましょう。

必ずしも正直に理由を伝える必要はないですが、バレる嘘をつくとトラブルになる可能性もあります。

おわりに…

退職していく人々

転職は結構しんどいことが多いです。
内定を取るために転職活動を上手にしなければならないのはもちろんですが、

現職を退職しなければならないのです。
退職を決めて、実際退職するまでは、入社するとき以上にエネルギーが必要です。

本当の意味での円満退職はないのかもしれません。あなたが会社を辞めるということは必ず誰かの負担になっているからです。
しかし、人生一度きりなので後悔してしまうよりは転職をして人生を楽しむこともいいことなのかもしれませんね。