就活って大変ですよね。
学生時代に学んできたことを企業にアピールするのは履歴書ですが、資格欄に書くことがなくて空欄になってしまう方が多いのも事実です。
今回は大学生のうちに取得しておくべき資格について記載していきます。
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大学生が資格を取るべき理由
資格があった方が就職活動を有利に進められるという話はよく聞きます。
実際に大学生で資格を取る人の多くは就職を意識しているようです。
しかし、大学生が資格を取った方が良い本当の理由を理解していない人もいます。
医師や弁護士などの必要不可欠な国家資格は例外として、一般的に就職に有利だとされるものは様々です志望する会社や業界によります。
取得しなくても就職することも可能ですが、なぜ勉強して資格を取得するのでしょうか。
その理由は自分の考えをより明確化するためだと言えます。書類選考でも優先されることはもちろんありますが、最終的に就職を決定づけるものは面接です。
面接の場では、資格を持っているというだけでは強みとしては弱いです。なぜ取得するに至ったのか、就職先の企業にどう活かすことができるのかを合わせてアピールすることで初めて強みとして扱われます。
つまり、資格を取得しようと考えるには企業との関係性を意識する必要があり、就職動機や企業の選定を行うきっかけとなります。
企業もその背景にこそ興味がありますので、結果的に就職活動を有利に進めることができるのです。
資格取得が趣味という珍しい例がアピールポイントになることもありますが、一般的な理由は自己アピールの明確化だと言えます。
就活時にアピールできる資格
資格をとったからと言って必ずしも就活がうまくいくわけではないですが、ないよりはあった方がいいことも事実です。
就活で使わなかったとしても、転職や独立の時にあなた自身を助けてくれるかもしれません。
時間がある大学生のうちに取っておくべき資格を紹介します。
FP(フィナンシャルプランナー)の資格
「FP(ファイナンシャルプランナー)」は保険や年金、資産運用や税金など人生設計に関わるマネジメントをする知識を有していることを証明し、金融業界や不動産業界で評価されています。
不動産の仕事や金融系の就活をなんとなく考えている方はぜび取得しましょう。
年収アップに繋がることもある資格ですので、就職してからも役に立つ資格です。
FPの受験料は1級20,000円、2級の学科4,200円・実技4,500円、3級の学科3,000円・実技3,000円です。
試験日は2級と3級は5月・9月・1月の年に3回、1級の実技は9月に実施されています。
国家資格ですが、年に数回実施しているので比較的取得しやすい資格です。
宅建の資格
宅地建物取引士、通称「宅建」は不動産業界ではもちろん、宅地・建物を担保として扱うことがある銀行や保険会社などの金融業界でも重宝される資格です。
不動産に限らず、士業系の資格の登竜門の資格です。将来的に難関資格にチャレンジしようとしている方におすすめの資格です。
宅建業に従事する場合、5人に1人は専任の資格所有者でなければならないことが定められているため、就職に有利に働く可能性があります。
宅建の受験料は7,000円です。試験日は毎年10月の第3日曜日の午後1時から2時間かけて実施されます。
試験が年に1回なのできちんと対策をして受験しましょう。
日商簿記の資格
「日商簿記検定」は会計知識の基礎となります。
経理などの業種に有効なことはもちろん、公認会計士や税理士などの資格取得との関連性も高いです。
なんの資格を取るか迷っている大学生におすすめの資格。簿記の知識はいろんなところで活かせます。
日商簿記の受験料は1級7,710円、2級4,630円、3級2,800円です。
試験日は2月・6月・11月の年に3回実施されています。
年に数回実施されているので比較的取得しやすいです。
MOSの資格
「MOS」はマイクロソフトオフィススペシャリストの略称で、WordやExcelを使えることを証明できる資格です。
幅広い職種で求められるため汎用性が高く、パソコンを取り扱うあらゆる分野の基礎としてアピールできます。
PCのスキルはどんな仕事でも必要なので、大学でパソコンをあまり触らない方は特に取得しておいた方がいいです。
MOSの受験料はスペシャリスト(一般)レベルが税込10,584円、エキスパート(上級)レベルが税込12,744円です。
試験は毎月1回から2回、日曜日に実施しています。
TOEIC
「TOEIC」の最高得点は990点までありますが、高ければ高いほど英語力を証明できます。
グローバル化は日本企業にとっても課題となっているため、採用の必須条件となっているところさえあるほどです。
履歴書にTOEICが高得点の場合は記入することで、ライバルと差をつけることができます。大学の授業で英語を勉強している間にTOEICの勉強をしてしまいましょう。
TOEICの受験料は税込5,725円です。
試験日は2月と10月を除く、年10回実施されています。チャンスが多いのもTOEICの魅力。
中小企業診断士の資格
「中小企業診断士」は経営コンサルタントとして経済学や経営学、財務や法務などの幅広い運営管理の知識を有していることを証明できます。
国家資格だけあって難易度が高く、勉強期間も1年以上かかることが多いため知識の習得に粘り強い人だと好意的に捉えてくれることもあります。
就活に必ずしも生きるわけではないですが、中小企業診断士を勉強することで志望する会社の業界の動向などを考えることができます。
受験料は1次試験で13,000円、2次試験は17,200円です。
試験日は1次試験が8月上旬の土日、2次試験(筆記)が10月中旬の日曜日、2次試験(口述)は12月中旬の日曜日となっています。
難易度が高く、チャンスも年に1回しかないのでしっかり対策をして受験しましょう。
社労士の資格
「社会保険労務士」は社会保障制度に携わって社会保険の加入手続きや計算、労務契約や就職規則の作成など就労者をフォローできる知識が必要です。労働問題が明るみにされている昨今では、需要も高くなり就職活動でも追い風になると言えます。
社会保険労務士の受験料は9,000円(振込手数料130円は受験申込者の負担)です。
試験日は8月の第4または第5日曜日に実施されます。受験申込期間は毎年4月中旬から5月31日までの間になります。
医療事務の資格
「医療事務検定」では医療施設の受付や保険証情報の取り扱い、カルテの作成など医療事務に関する知識を証明できます。
必須資格ではありませんが、病院の数と需要から就職でも有利に働くでしょう。
受験料は税込7,560円です。試験は毎月第4日曜日に実施されています。
個人情報保護士の資格
コンプライアンスの観点から個人情報の扱いはより厳格になってきています。
「個人情報保護士」はIT系やマイナンバーなどを取り扱う業種では特にそうですが、幅広い企業でも重要視している問題ですのでアピールしやすい資格だと言えるでしょう。
個人情報は企業にとって資産ですので、社員のリテラシーに対して敏感。個人情報保護士は企業にアピールできる資格です。
個人情報保護士の受験料は税込10,800円です。試験日は6月・9月・12月・3月の年4回の試験日程になっています。
就職のために資格を取るなら大学2年までに準備しよう
就活のために資格を取るのなら大学2年のうちに取ることがおすすめです。
冒頭で触れたように資格を取得することは、就職の志望動機や企業選定のきっかけとなり自己アピールの明確化にも繋がります。
就職活動は大学3年生になってから始める人も多いですが、その準備にもなりますし、スムーズなスタートを切るために効果的です。
また、就職活動が始まると企業研究や説明会などに参加する必要性がでてきますので資格の勉強に時間を割くことも難しくなります。
就活が始まってからは「就職」という目的に向かって注力するべきです。
早ければ早いほど良いと言えますが、2年生の間に片付けておくことが得策だと言えます。就活のための資格取得を大学1年生から頑張っているライバルはかなりいます。
もちろん就職に有利な資格は様々です。しかし、まずは自分が就職したい目的の企業を明確化することが先決です。
資格取得までのモチベーションも変わりますし、面接での強みとしてはっきりと活用できます。
決して無駄になることはありませんが、目的を忘れて資格コレクターとならないように注意しましょう。
資格はあくまで就職を有利に進める手段にしかすぎません。資格の勉強をするなかで目的が見つかることもありますが、その前提条件を心に留めておくことが必要です。
就職と資格との関係を理解して計画立てて進めることが就活を成功させる鍵となります。