秘書検定試験は、大学生から社会人まで幅広く人気のある資格試験です。
これから、就活を控えている方や資格試験を受けたいけど何から受験したらいいのか迷われている方はビジネスマナーを習得する上ではとても学びがいがある試験と言えますのでオススメです。
仕事に直結して役に立つことは少ないですが、ビジネスマナーは相手とのコミュニケーションを円滑にするためには最重要です。
マナーを学べる数少ない資格なので特に20代の方は秘書検定を勉強して損はないでしょう。
今回は秘書検定試験(秘書検定)の難易度と、どうすれば独学で合格することができるかにフォーカスして記事を書いていきます。
秘書検定の各級ごとの難易度・合格率の違い
秘書検定は級別に難易度が異なっていて、3級から1級まで試験があります。
1級が最も難易度が高く3級は入門向けです。
- 3級:合格率約65%
- 2級:合格率約55%
- 準1級:合格率約35%
- 1級:合格率約30%
となっています。
どの級も合格基準点があり、60%以上の得点で合格となります。
2級までは筆記試験のみですが、準1級以上は筆記試験に加えて面接試験も課されています。
筆記試験(一次試験)に合格した後に面接試験を受ける権利が与えられますので、
筆記試験とは別日程で実施される面接試験(2次試験)を受け合格しなければ合格証は貰えません。
3級は最も難易度が低く、合格率が70%を超えることもある試験です。
しかし、国家試験ですし高校を卒業して働いたことのない大学生が全く勉強せずに合格出来るレベルというほど簡単な試験ではありません。
2級はやや難易度が上がりますが、こちらの合格率も60%を上回ることがあり、しっかり勉強すればほとんどの人が合格します。
ただ、やはり全く勉強しないで合格するのは難しい試験です。
準1級と1級はさらに難易度が上がり、試験によっては合格率が25%を下回ることも見受けられます。
一次の筆記試験を乗り越えた後も二次の面接試験があり、どちらも対策する必要があります。
受験層は、就活を控えた大学生が多いです。
就活の際に資格欄に書く資格として受験されることが多い資格です。
秘書検定のように、3級からステップアップできる資格は難易度が低い順に合格していくことをオススメします。
何故ならば、
- 基礎から学んでいけるので勉強が無駄にならない
- 試験に合格すると自信がつく
一歩一歩着実に進んでいくと自信がつくのでおすすめです。
秘書検定3級の試験対策、勉強法のおすすめ
上述の通り3級の難易度はそれほど高くありません。
参考書を使って勉強しても飽きてしまいますので問題集で問題を解きながら覚えていく方が受験勉強も捗ると思います。
しかし、ある程度働いてビジネスの場で業務ををこなしてきた人にとっては当然とも思えることも、
高校を卒業したばかりの大学生や専門学校生、
新社会人などの方々にとっては当然ではなく、若干判断に苦しむような問題が出題されます。
すでに働いている人にとっても知らないだけで、マナー違反となっているようなことも確認出来ますので、
満点を取るつもりで対策することをおすすめします。
秘書検定3級はビジネスマナーを網羅的に習得することができます。
エレベーターの乗り方とかタクシーの乗り方とか上座下座を知らない人にとっては勉強になる事でしょう。
少し年の離れた上司との関係もよくなるかもしれません。
3級及び2級まではマークシート方式による問題がメインであり、
その文章の行動の内容が合っているか間違っているかどうかを判断するという問題で構成されています。
従って、勉強方法としては参考書や問題集の問題を解きながらどの部分の行動がおかしいのか、
マナー違反であるのか、どうすれば正しい行動なのかを確認しながら解いていくようにするのか良いでしょう。
3級と2級の受験者は多いこともあってたくさんの問題集が発売されています。
個人的には中経出版のものが使いやすいと感じましたが、どの参考書・テキストも良く出来ていると思いますので、
自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
3級の勉強時間は全くの初学者で1か月ほどだという意見が多いようです。
あくまで目安ですので、長く社会人をされていて総務課や秘書課に勤務されている方はもっと短くて済みます。
秘書検定2級の試験対策、勉強法のおすすめ
3級と2級のおすすめの勉強方法はほとんど変わりません。
勉強時間についても3級は1か月、2級も1か月強という意見が多く、
難易度も勉強にかかる時間もそう変化が無いように感じます。
勉強の仕方には色々な方法が考えられますが、問題を解くことに焦点を当てるのであれば、
参考書を最初に解くのではなく、問題集を先に解いて、どのような問題が出るのか把握することからはじめると良いと思います。
何故ならいきなり最初に参考書を読んでもどのような形で正誤の問題が出るのかよく分からず、
出題のポイントを掴むことが出来ません。
問題集を読み込んだ上で参考書を読むと、問題集でよく理解出来なかった点が良く分かるようになり、捗り具合が違います。
これは秘書検定に限らず、他の資格試験でも同様のことが言えます。
もちろんいきなり秘書検定の教科書的なテキストから読み込むのも一つの手です。
準1級以上はマークシートに加えて記述式が出題されるようになります。
また、これまでの内容を踏まえた面接試験も課されるため、2級までとは少し違った対策を要求されるようになります。
面接試験はビデオを見ることで対策を立てることも出来ますが、
一人では自分の行動がよく分からないため、第三者となる友達に見てもらうことが多いようです。
準1級以上の合格を目指し、その地盤固めとして2級までの対策をしっかり行うようにすることがおすすめです。
秘書検定資格を取得したらどうするの?
秘書検定は基本的なビジネスマナーがどの程度あるのかを判断するのに主に企業活動における採用業務で用いられることがあります。
これは、秘書検定を取得していることで就職活動や転職活動に活かせる場合があるということを意味します。
もちろん、秘書検定合格までに努力して身に着けたビジネスマナー知識や能力・技能は就職活動以外でも活きてきます。
日本の社会は年齢重視社会とも言われており、若年である場合は、3級や2級であったとしても企業への就職活動や転職活動で評価されるケースもあります。
20代前半までであれば3級や2級合格でも積極的に企業へのアピール材料として使えるでしょう。しかし、2級までは合格者が多いこともあり、他の活動者と差がつかない場合があるので、出来れば準1級まで取得してアピールしたいところです。
20代後半以降は企業が求めるビジネスマナーは身についていて当然との風潮がありますので、秘書検定合格を特にアピールしようとする場合は準1級以上であることが望ましいと考えられます。
3級なら記載しない方が良いかも知れません。
履歴書の空白が気になるという場合でなければ記載しない方が無難だと思われます。
2級は記載しておくことをおすすめします。
まとめ
秘書検定は企業が求める基本的なビジネスマナーがどの程度あるのかを判断する指標として用いられる定評のある資格の一つです。
高校を卒業したばかりの大学生、専門生、社会人の特に女性の受験者が多い資格でもあります。
特に若い人は合格によって企業での就職活動が若干有利になる側面がありますので、積極的に利用すると良いでしょう。
また、秘書検定を勉強することによって、企業での立ち居振る舞いについての基本や応用力を取得することが可能です。
受験生の多くは20代前半ですが、それまで自分が当たり前であったと考えていた会社での振る舞いが間違っていたことに気づかされるなどの発見があるケースもあるので、20代後半以降で受けることも良いのではないでしょうか。
2級までは合格者が多いため、出来れば準1級以上の合格を目指しましょう。
難易度は2級まではそれほど高くなく、取得にかかる勉強時間もあまり多くはありませんが、準1級以上は面接試験があるため、対策に時間を要します。
面接試験は一人で行うことが難しいので、学校の先生や両親や友人、同僚などに手伝ってもらうと良いと思います。
資格取得によって知識がつくだけでなく、自信も付きますので積極利用がおすすめです。