就活生が受験する適性検査のクレペリン検査って何?

適性検査はめんどくさい



就活生は、SPIとか適性検査を受験しなければいけません。

その中の「クレペリン検査」について、なんで受験しなければいけないのか?クレペリンで企業が何を見たいのか?

について記載して行きます。

クレペリン検査とは

クレペリン検査とは、性格検査や適性検査の一種です。正式名称は内田クレペリン精神検査で、ドイツの精神医学者であるエミール・クレペリン氏の理論をもとにして日本の内田勇三郎が1920~1930年代にかけて開発して発展させた歴史ある検査です。

開発者の名前から、「内田クレペリン精神検査」が正式名称です。

クレベリン検査を採用試験に取り入れている企業も数多く存在しますし、学校のテストとしても導入されています。

様々なシーンで活用されている検査です。クレベリン検査ではいくつかのチェック項目が設けられており、そのチェック項目をもとに様々なものが判断されます。

シンプルなペーパーテストでありながら奥が深い検査です。

やることは単純で、数字の羅列を規定の時間内で演算して行く形式です。

クレペリン検査方法はどうやってやるの?

クレペリン検査の具体的な方法についてですが、筆記によって行われます。

1列に並んだ1桁の数字(116個)を左から右に足していき、答えの下一桁の数字を書き込んでいくというものです。

クレペリン検査の例

「4897287329822…」という問題の場合は、4+8=12(2)、8+9=17(7)、9+7=16(6)、7+2=9(9)…と繰り返します。下一桁が回答となりますので()内の数字、答えは「2769…」となります。

答えを書き込む場所は、数字と数字の間です。試験官の指示で1分の経過ごとに次の列に移るという作業を15分間続け、5分の休憩をはさんでまた同じ作業を15分間続けます。

前半15分と休憩5分と後半15分という構成で行われる検査です。

スピード感や集中力を要する検査ですので、体調を整えておくことや精神を穏やかに保つことなどを心がける必要があります。

検査でチェックされることは?

クレベリン検査でチェックされることは、作業量や作業曲線や誤答などです。

大きく分けてこの3つが主なチェック項目となります。作業用とは全体の計算量の多さで、作業曲線は1分の経過ごとの作業量の変化です。

誤答は数字を足していく際の単純な計算のミスのことを指します。

クレベリン検査ではこれらの項目がチェックされて、それが様々な判断材料となります。

シンプルで簡単な検査でありながら、とても奥が深くチェック項目から様々な能力や性格を見極めることが出来ます。

作業量が後半に増えているかどうかもチェックポイントなので、作業を安定してこなせるのかをチェックするのに採用試験で使われることが多いのです。

企業の採用試験や学校のテストでなぜクレベリン検査が導入されているのかが理解できたのではないでしょうか。

検査でわかることは?

クレベリン検査でわかることは、能力や性格や職業適性などです。検査によるチェック項目からこれらのことが一気にわかってしまうというのがクレベリン検査の魅力でもあります。

チェック項目の作業量や作業曲線からは処理能力の程度がわかりますし、作業曲線や誤答からは行動の特徴や性格などが判断されます。

発動性や可変性や亢進性などを見極めるのに役立ちます。

作業曲線の望ましい形としては、116個の数字のうち60個以上の作業量があることや、最初の作業量が多くて中盤に作業ペースが落ちてその後徐々に作業ペースが上がっていくことなどがあります。

いわゆるU字型が好まれます。もちろん作業量が多いところで安定する人を企業は望むわけですね。

まとめ

数字の羅列

クレペリン検査は数字を足していくだけのシンプルかつ手軽な検査ですが、性格や能力をまとめて見極めるための有効な手段であるため、様々なシーンで活用されています。

いくつかのチェック項目から様々なことが判断されて様々なことを推し量ることが出来る検査です。

検査を受ける際はこれらのことをきちんと理解しておくことで、対策に役立てることが出来ます。

就職活動を行うと、SPIの対策を行うべきですができれば「クレペリン検査」も対策しておいた方が良いでしょう。

検査を受ける前日はしっかりと睡眠をとって体調を万全にしておくことや自律神経の乱れを整えて精神を穏やかに維持したり集中力を高めたりしておくことや事前に練習をしてコツを掴むことなどがポイントとなります。